蕎麦酒房 てらさわ 2003.8
「とちりそば」と云って歌舞伎では、とちった役者が共演者にそばをふるまったという。
江戸っ子じゃないけどハマッコだ。そばはかっこよく喰いたい。
「うどん3本そば6本」、まあてらさわのそばは細いから9本くらいか。 ちょいとつまんでたぐり、つゆには八分目ほどひたして一気にすすりあげる。
これが実際一番うまい。そばの香りを思いきり吸いこむ。一度にたくさんたぐるともさもさしていけない。傍から見ててもまずそうだ。
そばのおかわりは1枚づつ持って来てくれる。さすが手打ちのそばに愛情を持って接している。 ゆでたそばはすぐ食べないとゆでたそばから伸びてしまうのだ。



普段そば屋に入ってもせいろの注文は2枚が限度。 野暮なそば屋じゃ2枚頼んでも
「えぇ?」という顔をされるし、それ以上は財布も痛い。
それが当たり前のようにお代わりを聞いてくれるのだからうれしいことこの上なし。
普通のつゆを選んだつれは4枚、鴨せいろを注文した2人は5枚と6枚、冷やあつの鴨せいろの方がたくさん食べられるという大将の話は本当かも知れない。

蕎麦酒房 てらさわ
 そば食べ放題
 土曜11:00〜売り切れ終了(13時頃)
 せいろ  ¥1,300
 卵せいろ ¥1,500
 鴨せいろ ¥2,000

台東区寿町1-2-10
3844-1704
地下鉄蔵前・田原町徒歩5分

◆すみれ草201さんと微妙に連携。


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