レストラン KIZAN 喜山倶楽部 神保町 一ツ橋
 


KIZAN 喜山 2006.5


【2007年11月、閉店しているとの情報があります】
創業76年の老舗も店をたたんでしまう不況は、もう文化の破壊だと思います。


たとえば学校とかそういうしんとした雰囲気のある古いビル、出来た当時はたいへん「モダン」だったであろう高い天井のお店。壁には額縁入りの絵画がかかっており、ところどころに貼ってあるビールのレトロなポスターは、最近流行の贋レトロものなのだろうが、ひょっとすると本当に古いままなのかと思うくらい馴染んでいる。
その一角に置かれている什器はいかにも職員食堂といった簡素なもので、高級感ともモダンとも無縁だ。 もっとはっきり言うとさびれた印象だ。
料理もごく普通の家庭料理のような和食洋食。味もほとんどのものが普通に美味しい…

のだが、いくつかは本当に美味しい。ハヤシライスを口に運んで、驚きに動きが止まる。
そもそもハヤシライスはバイキングよりも高い\1,000だ。その味の序章を少しだけ味わわせてくれているのだろう。 鶏の唐揚げはジューシーで、そういえば鶏肉ってこんな味があったんだなあ、と舌の記憶を振り返ってしまった。八丁堀のビジネスホテルの今は亡きランチバイキング、あれ以来だ。
そしてここのご自慢の、宮内庁鴨場御用達( ごようたし )というプリン。
ごく真っ当の焼成プリンだ。玉子と牛乳と砂糖の正しい美味しさのプリン。お客さんは場所柄ビジネスマンが多いが、どうやら皆さんプリンは楽しみらしい。
ドリンクはコーヒー、ほうじ茶、ウーロン、そしてこれまたレトロなコンクタイプのオレンジジュース。 和洋中並んでいたけれど常連らしき人が「お今日は和食だ」と言っていました。
2006.5


写真は再訪時のもので、その日は中華でした。 ハヤシライスは今日もあったので、洋食が少しと、和食か中華が交替で出るようです。
先日のプリンはなめらかであっさりだったのに、今日のプリンはカラメルが濃くてこってり。 たぶん作った人が違うんだけど、やはり手作りだとこんなに違うんですね。 どっちも美味しいけど今日のは崩れぎみ、見た目は先日の方がきれいで宮内庁御用達かな(^_^;)
料理は味が濃くこってりしていて、 中華の日と和食の日ではちょっと印象が変わってくるランチバイキングです。
2006.6
レストラン KIZAN (喜山倶楽部)
 ランチバイキング
 11:30〜14:30
 ¥980(税込)
 コーヒー、ウーロン茶、オレンジジュース

千代田区一ツ橋2-6-2日本教育会館2F
3262-7661

ピッツァ サルバトーレ・クオモ&バール Home 南欧市場 神保町 ランチ


1931 Open, T1 10/5号1999, T1 1/11号2000, Cぴ 9/12号2000, T1 9/19号2000, Cぴ 10/24号2000